midori mitamura HP

過去のブログはこちら

2013年7月26日金曜日

サリエラ

昨日はウィーン国立美術史美術館で、この美術館の修復師の女性に案内してもらって(
なんという贅沢!)
、オーストリアで最も貴重な美術品「サリエラ」を始め、中世から
18世紀くらいまでのウィーンの膨大な金銀財宝のコレクションの品々を観せてもらいに行きました。

現在行なわれているこの展覧会、
Kunstkammer Wien
訳すなら「ウィーンの財宝展」でしょうか。
http://www.khm.at/en/visit/collections/kunstkammer-wien/

画像の「サリエラ」はイタリアの芸術家ベンヴェヌート・チェッリーニ(Benvenuto Cellini)によって創られた金の「塩入れ」で、16世紀にオーストリア皇帝に贈与されたものです。
「彫刻のモナリザ」とも呼ばれる傑作で、現在のプライスは5000万ユーロ(約70億円)、オーストリアで最も高い美術品だそうです。
しかし、2003年に盗まれ、3年後に見つかって戻って来ました
盗難についていろいろ想像してしまいますが、修復師の人曰く、犯人はミドルエイジクライシスの普通の男だったということです。

こうした高価な財宝の数々も、当時は国の財政難の度に金銀を溶かしてお金にしていたということで、ベンヴェヌート・チェッリーニの作品も遺っているのはわずかなんだそうです。

かなりかいつまんで解説してもらったのですが、2時間あってもほんの少ししか観れないのにもうへとへとで、高価な調度品が、だんだん、どうでもいいものに観えて来ます。
じっくり観たらこの展覧会だけでもまる一日かかりでしょう。
美術館すべてをじっくり観ようものなら数日はかかりそうです。

以前、1時間だけこの美術館に訪れたときに、もうあまりの物量に吐きそうになったことがありました。
急ぎ足で最後の部屋まで観る為には絵なんか観てられない状態で、歩いてんのか観てんのかわからなくなったことがあります。

修復室の画像をお見せできないのが残念ですが、大昔の地方の美術館の学芸員が、美術館との衝突で頭に血がのぼって割ってしまったという17世紀の貴重な硝子の壷が、まるで今割れたばかりのように、こなごなになった破片から硝子の塵まで、修復をされるのを待ちながら大切に置かれてました。

この美術展のコレクションの中には当然、ハプスブルク家のコレクションも多く展示されていますが、それにしても中世の秘宝を観るにつけ、イタリアの凄さを目の当たりにしますね。
ウィーンにいると、美術品から食文化にいたるまで、イタリアの影響力をイタリアにいるより実感できるのかもしれません。
ちなみに、展示品はフラッシュなしで撮影OKです。

夜は友人宅で手料理をごちそうになりましたが、キッチンにはオーストリア製の梅干しとか梅酢とか、(名前もそのまんまUMEZU)、なかなかの品揃えで、味もあなどれません。
サーモンに梅酢をふって蒸し焼きとか、新しい発見です。(友人はオーストリア人です)
梅干しも、蜂蜜の甘みが無い酸っぱいやつで、日本のスーパーで売ってるのよりわたし好みでした。

それにしても暑いです。。。




0 件のコメント:

コメントを投稿